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薄肉成形とは厚さについて特に定義はありませんが、一般的に1ミリ以下の厚さの成形のことを指します。以前は0.4ミリの厚さでは溶融樹脂が流れないと言われたこともあり、1ミリから0.5ミリの厚さが多かったのですが、最近では射出成形機の性能向上とともに0.4ミリ以下の厚さでも成形が可能になってきました。
親和工業では多くの0.4ミリ以下の厚さの薄肉医療用プラスチック射出成形品を製造しておりますが、厚さわずか0.1ミリの極薄肉成形品を製造しております。当サイトの医療用成形.comでもご紹介させて頂いておりますが、材質はポリプロピレン製の医療用サンプルチューブのチューブキャップになります。このチューブキャップはサンプルチューブに試薬を入れた後、キャップの天面よりピアッシングで穴をあけ試薬を取り出すため、天面の厚さを0.1ミリにする必要がありました。厚過ぎてはピアッシングで穴をあけることができず、0.1ミリの薄肉にするにはボイドやウエルドラインを発生する恐れがあり、通常の成形方法では不可能です。当社では特殊な成形方法により、ボイドやウエルドラインの発生を抑えた厚さ0.1ミリの極薄肉成形を可能にいたしました。
薄肉成形に関するよくあるご質問、実際に当社にいただいた具体的なご質問と親和工業の回答は、下記をご覧ください。
>>サイズφ8×15の既存の医療用チューブで肉薄部の偏肉改善のため、更新型を検討中なのですが、可能でしょうか?
>>分注チップとピアッシングチップが兼用出来るような医療用薄肉チップの形状変更を考えております。サイズ感は6φ×80㎜、肉厚0.5㎜ですが医療用薄肉成形品の形状改良の依頼は出来ますか?
>>薄肉成形品におけるゆがみやエジェクターピンのキズと思われる不良の発生で良品率が悪く改善したいのですが、相談に乗って頂くことは可能でしょうか?
>>療用チューブキャップの一か所に、極薄肉ができる成形会社を探しています。製品寸法はφ10.0×12程度、このサイズ感で親和工業ではチューブキャップの底に、どれぐらいの薄肉成形の実績がありますか?
医療用薄肉成形品の製品事例 一覧
このような薄肉成形を可能にしているのは、当社ならではの薄肉成形に関する技術提案力がポイントです。
薄肉医療用プラスチック射出成形品では製品の形状や特性に合わせた金型設計や成形方法の工夫が大変重要になります。薄肉成形品のご相談はどうぞお気軽にご連絡ください。