製品属性(仕様)

製品名超小型極薄肉チューブ 用途医療用超小型薄肉チューブ
材質PMMA 寸法29mm×φ8.4 肉厚0.4mm
製品
設計
自社設計図面 金型
設計
自社設計

製品画像(様子)

概要

この医療用超小型薄肉チューブは、材質がPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)であるので流動性が悪いため、薄肉、抜きテーパーゼロを実現するには高度な技術(金型設計も含む)が必要です。お客様の条件は肉厚が0.4ミリ、抜きテーパー無しという厳しい条件です。
超小型薄肉チューブの大きな問題点は、①充填不良 ②製品の離型、③コアとキャビの位置決め、④高速充填に耐える構造(鋼材の選定、ガス逃げ機構など)の4点です。
右の写真が通常の成形機で充填したときの製品写真です。通常の射出成形機ではショートしてしまい、きれいに充填できませんでした。その対策として金型の駒を分割し、そこにガス逃げ機構を細かく配置、鋼材も硬度の高い材質を使用し位置決めすることで、高速充填時の樹脂圧に負けない強固な金型設計に変更しました。また、成形プログラムも金型設計にあわせた射出圧縮成形を行うことで、上記の問題点をクリアし、左写真のように0.4ミリという極薄肉成形、かつ抜きテーパーゼロを実現しました。