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はい、医療用プラスチック成形.comでは、遺伝子解析用のプラスチック容器の成形に対応しております。

当サイト内の製品事例でもご紹介させて頂いておりますがリアルタイムPCR検査に使用される医療用薄肉チューブの成形実績がございます。材質はPP(ポリプロピレン)です。ポリプロピレンは耐薬品性に優れた材質で医療プラスチック容器では数多く使用されております。製品サイズはφ7×18で壁面の薄さは0.3㎜です。リアルタイムPCR検査に使用される遺伝子解析用プラスチック容器は安定した寸法精度はもちろんですが、この医療用チューブの特徴として検体が入るチューブの肉薄肉部が0.3㎜と非常に薄いことがあげられます。

リアルタイムPCR検査は、加熱と冷却を繰り返し、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)による増幅のモニター解析をリアルタイムで行い、検体の解析をします。そのためチューブの薄さは熱伝導率に大きく影響し、解析精度だけではなく、解析時間も関係があります。熱伝導がいいということは解析時間を短縮することが可能になり、解析時間の短縮は解析件数アップにもなりますので薄肉部の薄さはPCR検査、解析には重要な部分となります。

薄肉チューブの成形には金型のコアとキャビの精度が良くなければ偏肉(厚さの偏り)が生じ、熱伝導率にも影響が出ます。例えば、コアとキャビが0.05㎜芯ずれしていれば、肉厚側は0.35㎜、肉薄側は0.25㎜になり、肉厚側と肉薄側の差は0.1㎜になってしまうのです。偏肉には金型の精度だけでなく成形条件の最適化も必要ですが、当社には技術と経験豊富な特級技能士が在籍しており、さまざまな問題に対応しております。

 

親和工業ではこの医療用薄肉チューブの金型設計から製品試作のご依頼を頂き、現在では多数個取りの量産成形を行っております。1個取りの試作品から多数個取りにする際も薄肉部の偏肉対策として、金型の精度だけではなく、流動解析により溶融樹脂の充填バランスを考え、製品形状やランナー形状も検討を重ね、高品質な遺伝子解析用プラスチック製品を量産成形することができました。医療用薄肉チューブだけではなく、その他にも医療用プラスチック製品の成形実績がありますので、遺伝子解析用のプラスチック容器のご依頼をお考えでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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