Answer (回答)

 プラスチック成形品のVA/VEの実現は、親和工業株式会社の得意とする分野ですのでぜひともご依頼下さい。

 医療用プラスチック容器の金型設計におけるコストダウンのポイントとして、

 ・ 製品の不良率低減

 ・ ランナー形状変更

 ・ 取り数変更

 などがございます。

 不良率低減とは医療用プラスチック容器の製品品質の向上により、製品ロスを減らし成形時の良品率をアップすることです。発生する不良によって原因はさまざまですが、ここでは流動性向上についてご説明いたします。医療用プラスチック容器の成形を行う際に多点ゲートにすると、金型内に充填された樹脂同士が合流した所でウエルドラインが発生します。ウエルドラインは樹脂が結合している部分のため、強度低下の原因になります。また樹脂の合流地点にガスが溜まりエアートラップが発生することで樹脂焼けや充填不良が発生する事もあります。医療用プラスチック容器の成形はゲート数を可能な限り減らし、樹脂をフル充填できるように流動性を向上させウエルドラインなどの不良を防止することで不良率を減らすことができます。製品や金型設計の際には製品肉厚の変更や、リブを使用しての強度補強、フローリーダーとすることでゲート数を減らし、製品の末端まで樹脂を充填できるよう設計することが品質向上のポイントとなり、高品質な医療用プラスチック容器を作ることができます。

また流動性向上は不良率低減だけではなく、太いランナーから細いランナーへの形状変更もできます。ランナーが細くなれば使用材料の削減にもなり、バージン材だけしか使用できない医療用プラスチック容器であれば、大幅な原材料コスト削減にもなります。

 高品質な医療用プラスチック容器の安定供給には製品コストダウンは重要なことです。親和工業株式会社では医療分野の多くのお客様から新規の製品設計はもちろん、更新型のご相談を受けて、ご満足いただける高品質な医療用プラスチック容器を多数ご提案させて頂いております。