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 電動式射出成形機の基本構造は射出機構、型締め機構など成形機の各部を油圧装置で駆動するのではなく、サーボモーターにより駆動する方式です。電動式射出成形機の射出装置はサーボモーターによりボールネジを駆動させ、回転運動を直線運動に変換させる駆動方法になっており、射出スクリューはサーボモーターにより駆動されるボールネジによって、射出(前進)と可塑化(後退)を行い、スクリュー後端のスラストベアリング(推力軸受)部に設置されたロードセル(圧力検出器)により射出圧力を検知し制御しています。型締め装置も射出装置同様にサーボモーターとボールネジの駆動により作動させており電動式射出成形機の大半がトグル式型締め装置を使用しています。
 電動式射出成形機は油圧式では必要な作動油を使用しないため作動油の冷却装置が不必要、各機構が実際に作動している時にしかモーターは回転しないなど省エネ性能が高いのが特徴です。また油漏れもないため、清潔な環境維持ができます。成形においてはサーボモーターで精密に位置制御を行い安定性に優れているので特に精密成形に適しています。
 親和工業では最新鋭の電動式射出成形機を11台保有しており、高品質な医療用プラスチック製品を製造しております。