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内視鏡フードは、内視鏡カメラの先端に装着して使用します。防曇性や防汚性に優れた性質が要求されるため、成形におけるポイントは形状と材質があげられます。内視鏡はモニターを確認しながら、手元の操作で検査や治療を行うことができる最先端医療機器です。最小範囲で体内に挿入し、治療が出来るため、患者様の体への負担が少なく、通常の手術より回復がとても早いというメリットがあります。

内視鏡カメラの先端に装着する内視鏡フードは、体内にスムーズに挿入できる大きさ、体内の細部で可動しやすい形状にしなければなりません。先端が細く小さい方が体内には挿入し易いのですが、CSPやESDなどの治療法で使用される処置具の可動を妨げないサイズにすることも重要です。また体内に挿入するため、カメラのレンズ部に体液や血液が付着し、映像が不鮮明になることがあります。モニターを確認しながら手術や検査を行うため、処置具の操作に支障が生じないよう、レンズの洗浄を行い視野の確保をします。洗浄の際、洗浄液を内視鏡フードの外へスムーズに排出できることも形状と大きな関係があります。

また視野の確保という点では曇りという課題もあります。体温とカメラの温度差によって曇り、映像が見えづらくなってしまうため、曇りにくい透過性の高い材質での成形も重要になります。内視鏡もさまざまな用途や形状があるため、最適化された内視鏡フードを使用することが、患者様に最適な治療が施されると考えております。

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