PCR検査用の容器にはどのような樹脂材料が採用されていますか？

PCR検査用の医療用プラスチック成形品の原材料はお客様のご指定のグレードや着色ペレットなどの違いはございますが、主にポリプロピレン（PP）を多く使用しております。ポリプロピレン（PP）以外に特殊な原材料を使用している製品もありますが、ここではポリプロピレン（PP）の特性をご説明させていただきます。

ポリプロピレン（PP）は身の回りの生活品や文具、家電製品、自動車部品、玩具など、その特性から幅広い分野で使用されています。特性としては、以下の通りです。

・耐熱性に優れている
・機械的強度（衝撃強度、引張強度、圧縮強度）に優れている
・比重が軽い（0.9）
・耐薬品性に優れている

中でも耐薬品性に優れている点は、さまざまな薬品にも耐える材質であるため、医療用プラスチック射出成形品に多く使用される理由です。また比重が軽く、機械的強度に優れている特性から、強度があり軽量で扱いやすいため、自動検査装置に使用される消耗品などに多く使用される理由の一つです。

親和工業ではお客様と共に製品に適した原材料を取引先の信頼ある材料メーカーと選定することも可能です。PCR検査用の容器はもちろんですが、それ以外の医療用プラスチック射出成形品の使用原料でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。