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 成形機の選定基準としまして主に、「型締めユニット」と「射出ユニット」の2つがあります。
 「型締ユニット」の方では、成形を行う金型の型厚を確認することが必要になります。金型の型厚の長さが長ければそれだけ大きな成形機でないと金型自体が取り付けることができません。金型が取り付けられることが確認できたら次は成形するプラスチック成形品の投影面積から必要となる型締力を計算し、金型を取り付ける成形機が成形する製品に対して十分な型締力が出せるか確認します。また、十分な型締力を発揮できる成形機であることを確認できたとしても取り付ける金型が成形機の使用以下の大きさである場合は成形機が発揮する型締力に耐えきれずに金型が破損してしまう場合がありますのでよく確認することが重要になります。
 「 射出ユニット」の方では成形する製品に対して必要となる樹脂の量の確認が必要になります。これはシリンダー内に充填可能な最大容量が成形機ごとに決まっているので、もし最大射出容量が製品に必要となる樹脂量に対して不足している場合は製品を成形することができません。逆に製品を成形するのに必要となる樹脂量が少ないのに最大充填量が大きすぎるとシリンダー内に残った樹脂が次ショットまでに焼けてしまう恐れがあります。
 成形機の選定基準は、金型や成形する樹脂量などを考慮し、最適な機械を選定することで、品質とコストを適したものとすることができます。