医療用のプラスチック射出成形に使用される材料は様々なものがありますが、代表的なものにポリプロピレン(PP)があります。
ポリプロピレンの特徴として、耐薬品性があげられます。ポリプロピレンは酸、アルカリ、油に対して浸食されにくく、薬品をよく取り扱う医療用プラスチックに多く使用されます。また、使用される用途としては医療機器をはじめとして、包装材料、実験器具、容器、繊維、自動車部品、文具、玩具など幅広く使用されています。
ポリプロピレン(PP)の特徴
比重 | 0.91gと小さく、水に浮かぶことができる |
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耐熱性 | 融点165℃、引火点300℃ |
外観(色) | 半透明(染色性は悪い) |
耐薬品性 | 酸性、アルカリ性の薬品、油に対して浸食されにくい |
通電性 | 基本的に絶縁性 |
耐候性 | 悪い |
環境 | 完全燃焼をすると、ほぼ水と二酸化炭素になるという性質があるので、リサイクルが比較的容易とされている |