Answer (回答)

可能です。医療用チューブにつきましては、当社サイト内の製品事例でもご紹介させて頂いておりますが、リアルタイムPCRに使用されるサイズφ7×18のものの成形実績がございます。

※製品事例はこちらから

 

この医療用チューブの特徴として肉薄部0.3mmがあげられますが、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)の増幅によるリアルタイム解析にはこの肉薄部0.3mmという数値は非常に重要な薄さになります。リアルタイムPCRでは加熱と冷却が繰り返し行われますが、この医療用チューブを肉薄構造にすることにより、熱伝導率が向上し加熱・冷却時間の短縮が可能となりました。解析時間の短縮は解析件数アップにもなり、肉薄部の薄さは解析に大きく影響します。精度の高い肉薄0.3mmの成形品は金型のコアとキャビの精度が高くなければなりません。少しのズレでも壁面が偏肉してしまい、熱伝導率が低下してしまいます。例えば、コアとキャビが0.05mmずれると肉薄側は0.25mm、肉厚側は0.35mmとなり、ずれが0.1mmとなります。金型のコアとキャビの0.05mmのずれが製品の肉薄部では0.1㎜のずれになってしまうため、金型の精度が非常に重要になります。

当社では金型設計の段階からキャビとコアの位置ずれ機構に配慮し当社保有の三次元測定機で検証し、より精度の高い金型製作が可能です。金型更新を検討中でございましたら、どうぞご相談くださいませ。

 

>>薄肉成形とは、どれくらいの厚さの成形のことを指しますか?

>>薄肉成形品の射出成形におけるポイントを教えてください。

 

>>薄肉成形品のショートモールド回避のための金型設計

>>四角型容器のコーナー部の薄肉化によるソリ防止

 

>>薄肉成形事例はこちら