Answer (回答)
ボイドが発生する原因として、大きく次の2点が挙げられます。
①金型がガスを十分に逃がすことができる構造になっていなかった
②ボイドが発生しやすい成形条件となってしまっている
それぞれの原因に対する対策としては次のようなものとなります。
■「①金型がガスを十分に逃がすことができる構造になっていなかった」ことへの対策
こちらの原因に対する打ち手としては、流動末端部のガス逃げが十分になるような構造にすることが挙げられます。
具体的に言うと、当サイトの製品事例「血液吸引用チップ」の項でも述べておりますように、金型の先端の入れ子を複数に割り、ボイドの発生しやすいピアシングチップの先端部分の手前にガスを逃がすためのベントを多数配置し、先端部の手前である程度空気を逃がせるようにするという寸法です。
■「②ボイドが発生しやすい成形条件となってしまっている」ことへの対策
成形条件によりボイドが発生しやすくなっているということは、充填速度が速すぎる可能性が考えられます。そこで、充填速度を少し遅くすることで、ガスがより逃げやすい成形条件とすることで、ボイドの発生を抑えることができると考えられます。
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