用語解説

プラスチック原料は吸湿性を持っているため、大気中の水分を吸湿しやすいという特性があります。水分を含んだ材料ペレットでそのまま成形を行うと、加熱シリンダーで加熱され金型内で蒸発した水分がシルバー(銀条)やボイドなどの成形不良を発生させてしまいます。また、上記のような外観不良だけではなく加水分解によるプラスチック成形品の強度、耐衝撃性の低下など成形品の品質を低下させます。これらを防止するために、材料ペレットをプラスチック射出成形機に投入する前の段階にて、吸湿した水分を取り除くために予備乾燥させる必要があります。材料ペレットを乾燥させる方法として、箱型乾燥機を使用します。箱型乾燥機の乾燥方法として熱風式、真空式、除湿式などがあります。