用語解説

プラスチック成形時、樹脂が金型内で固化して突き出される際の型離れ具合の事を、離型性と言います。離型性は、樹脂材料と金型との密着性や摩擦係数、成形収縮率、材料の剛性などが関係します。

PS(ポリスチレン)など材料の中には型離れしにくい硬い材料や割れやすい材料などもあります。そのような場合、離型性を促すためにスプレー方式の離型剤を金型に吹き付け滑りをよくすることが一般的な対処策ですが、あまり吹き付けすぎるとプラスチック成形品の状態の悪化につながりかねません。離型剤の塗布はあくまで補助的なものでしかありません。根本的な解決策としての離型性を得るには、成形条件や金型設計などの点からも対策が必要です。