用語解説

成形不良の一種であるガス焼けとは、金型内部の空気が内部に流入してきた溶融プラスチックによって押し出されて排気される際、空気の逃げ場がなくなってしまった場合に空気が圧縮され高温になり樹脂が焦げることである。ガス焼けは成形条件の設定では射出速度によって影響が受け易く、射出速度が速いと金型内部の空気及び発生したガスがキャビティ末端部に溜まり圧縮されることでガス焼けが起こるので射出速度を低速にしてゆっくり充填するようにしてできるだけ空気を排出する条件を設定すると良いです。射出速度を多段にしてガス焼けが発生しやすい部分のみを低速にすることでガス焼けの対策を取ることができます。
 他には、金型にエアベントを設ける、ゲートをサブマリンゲートにする、箱型の成形品の場合は両サイドの肉厚を薄くする、等があります。