用語解説
スクリュー回転数とは材料ペレットを混錬するためのスクリューの回転数のことで、その単位はrpm(回/分)で表し、可塑化能力はスクリュー回転数にほぼ比例して増加する傾向があります。
スクリュー回転の目的は計量の他に、機械的な内部のエネルギーの発生があります。そのエネルギーによってプラスチック材料が溶融されるのですが、材料の溶融はシリンダーからの外部的な熱伝導と、スクリューの回転による内部的なせん断熱の発熱によって行われます。樹脂の成形加工上、高速回転が望ましと思われますが、スクリュー回転数が高速だと、溶融樹脂内にエアーを巻き込み、ガスの発生原因にもなります。高速回転だと熱分解やヤケを起こす熱安定性の悪い樹脂、高粘度樹脂には低速回転数が望ましいと考えられます。