用語解説
背圧とは溶融樹脂の計量の際、射出方向に加圧する圧力の事です。プラスチック射出成形において、その金型内に溶融樹脂を充填する前に可塑化装置にてペレットを溶融、混練し計量します。溶融樹脂は計量の際にスクリュー先端に送り込まれ、先端に溜まった樹脂の内圧によりスクリューが後退します。スクリューの後退方向とは逆の射出方向に圧力をかけることで、樹脂密度を均一化させ計量を安定させることができます。背圧の設定値は射出圧力の5%~10%が基本と言われますが成形不良(シルバー、色ムラ)や計量のバラつきには背圧を上げ、樹脂の鼻たれや計量時間がかかり過ぎる場合などには背圧を下げます。