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コニカルチューブと遠沈管はどちらも実験室や医療で使用される遠心分離を用いるチューブで、呼び方が違うだけで同じものです。
コニカルチューブは遠沈管の一種で遠心分離機を使用する容器全般を遠沈管と呼び、形状に焦点を当てた(コニカルは円錐形の意味)呼び方がコニカルチューブです。日本では一般的に遠沈管と呼ばれることが多く、海外では「conical tube」や「centrifuge tube」と呼ばれています。
素材はポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのプラスチック製やガラスで耐薬品性、耐熱性の優れたものが使用され、サイズは15mlや50mlが一般的で、コニカルチューブでは225mlの大型もあります。特徴は容器とキャップの高い気密性が重要で遠心に耐えられる精密な設計が要求されます。
特徴的な形状にも理由があります。遠沈管の底の形状が円錐形になっているのは遠心分離の効率を最大限に高めるためです。遠心分離では遠心力により密度の高い物質が底部に集まり、円錐形の狭い先端に多く溜まるため、効率よく回収出来ます。また、沈殿時に粒子が底部に集まっているため、上澄み液だけを除去することが容易で純度の高いサンプルがのこります。デメリットとして自立性が低いことがありますが、最近では自立型のタイプも設計されています。
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