Answer (回答)

射出成形におけるゲートとは、溶融樹脂をスクリューから金型のキャビティ内に流し込む時の樹脂の入り口になります。成形する製品は形状、用途、材料、寸法など製品の要求事項によってそれぞれ違いがあります。

ゲート位置を決めるポイントは1.製品の品質、2.取り数、3.使用材料から考慮し選定します。

  1. 製品の品質:製品の外観にゲート跡が残らないよう、目立ちにくい場所にする。形状から強度が必要な場所にウエルドラインが発生するすると強度不足になるため、ウエルドラインが出ない位置にする。寸法公差を厳しく要求される部分にはゲートを設けない。
  2. 取り数:1個取りか多数個取りかではランナーの配置によってゲートバランスを考えて配置する。 
  3. 使用材料:流動性の良くないアクリル樹脂などはピンゲートでゲート径が小さくすると、製品形状によってはフローマークやヒケなど外観不良が発生することがある。また使用される原材料によって流動性に違いがあるため、樹脂の特性に合ったゲートの種類を選択し、ゲート位置を決定する。

ゲート位置は成形後の製品の品質に大きく影響するため、溶融樹脂がランナーを通過し、バランスよくゲートからキャビティ内に充填される位置に設定することが望ましいです。金型設計の際に、ゲートの位置をどこに配置するかは重要なポイントになります。

 

>>射出成形金型のゲートにはどのような種類がありますか?

>>射出成形金型のゲート位置はどのように決めていますか?

>>ゲート残りを少なくするための良い方法はありませんか?

 

>>ピンゲートサブマリンゲートの活用によるコスト削減

>>サブマリンゲートの金型設計のポイント

>>保圧時間の設定方法

 

当社では、医療用プラスチックの成形を行うだけでなく、金型設計まで担っていることが大きな特徴であり、他の成形メーカーと差別化された強みだと捉えております。当社が金型設計を行い、金型メーカーに製造のみ依頼し、成形は自社で行うことで、成形時になにか不具合やトラブルが起きた際でも、当社が責任を持って解決までサポートすることができます。医療用プラスチックの成形品質でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせはこちら