Answer (回答)

はい。可能です。

まずは、押出成形とはどのような製造法か説明させていただきます。
押出成形とは溶融した原料を金型から押し出し冷やして固め、同じ形状に連続切断する成形法です。プラスチック原料を加熱溶融させ、押し出し機でダイと呼ばれる金型を通過させ形状を整えてから、ところてんのように押し出し、水槽に貯めた冷却水で固化させた後、切断します。

押出成形では、パイプやチューブ、フィルムなど安価に大量生産できるメリットがありますが、冷却固化させる冷却水の温度管理を一定に保つ必要があり、水温の変化によって製品に歪や膨張が発生してしまいます。寸法公差が厳しい、医療用成形品の場合では、寸法にバラツキが生じてしまい、適さない製造方法になる可能性もございます。

一方、押出成形と比較して射出成形では、あらかじめ収縮率を考慮し設計製作した金型で冷却固化させるため、寸法形状のバラツキを抑え安定量産が可能になります。安定成形には寸法精度の高い金型設計、量産を見据えた金型形状、経験豊富な成形技能士の存在等が必須になります。