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エンドトキシンとは、LPSと呼ばれグラム陰性菌の細胞壁の構成成分であるリポ多糖体です。エンドトキシンは医療器具を介して微量でも血中に入ると発熱症状や多臓器不全などさまざまな生体反応を引き起こす発熱物質であるため、直接体内に入る医療器具などはエンドトキシンを除去してから使用する必要があります。多くのウィルスや細菌はガス滅菌や放射線滅菌、オートクレーブ滅菌などで不活化できますが、高い耐熱性を持つエンドトキシンは完全に不活化することは出来ません。250℃以上で30分以上の過酷な乾熱滅菌処理で完全に失活することができます。
高温に耐えられる金属やガラスなどは乾熱滅菌処理が有効ですが、プラスチック製品は高温では変形、溶融してしまうため、乾熱滅菌処理ができません。ただし、高温、高圧で成形したプラスチック射出成形品はエンドトキシンを成形時に不活化できると考えられ、成形後、クリーンな環境下で梱包、封入することでエンドトキシンフリーが実現可能になります。最新の研究報告で過酸化水素に少量のオゾンガスを混合したガス滅菌法により99.9%のエンドトキシンを不活化できたとの報告もあり、今後、更なる発展が期待されています。
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エンドトキシンフリー高精度医療プラスチック成型品 開発・設計・製造