Answer (回答)
多数個取りのゲートの種類はサイドゲート、トンネルゲート、ピンゲートなどがありますが、それぞれのメリット、デメリットと製品の要求事項から選択することが望ましいでしょう。
- サイドゲート:多数個取りに対応可能で、コスト安ですが、ゲートの処理が必要です。
- トンネルゲート:離型時に製品とランナーが分離するため、仕上げ作業が不要です。
- ピンゲート:ゲート位置を自由に配置出来るため、複雑な製品形状にも対応可能です。また型開き時にゲートが分離するため仕上げ不要です。しかし3プレート構造のため、金型構造が複雑になります。
当社では、複雑な製品形状の多数個取りにも対応可能なピンゲートを多く採用しております。多数個取りでは、ゲートバランスが品質に大きな影響があります。ゲートバランスが悪いと、充填量の差で圧力が均一にかからないため、寸法にバラツキが生じ、品質が不安定になります。
親和工業では設計段階から流動解析で充填バランスを分析し、ランナー形状とゲート位置を選択します。複雑な製品形状で多数個取りではゲートの選択は製品の品質に大きな影響があります。製品形状に合わせた複雑な金型構造も精度高い金型設計と加工でこれまでも多くの医療用プラスチック製品関連のお客様にご満足いただいております。