Answer (回答)
A.可能です。新規開発事業では実際に現場で使用されるお医者様(教授様)のご意見をお聞かせ頂いた方が、よりご要望に満足いただける医療用プラスチック容器の開発が推進できます。新規開発では実際に現場で使用される病院のお医者様や大学(教授様)と、事業を推進する企業様(=当社にとってのお客様)、新規医療用プラスチック製品の設計・製造を行う親和工業株式会社の、3社共同で開発を行う体制をとるケースが殆どです。
当サイト内でもご紹介させて頂いておりますが、ここでは共同開発の流れと新規開発の医療用プラスチック容器「トランスポーターS」の製品説明を致します。医療現場では男性側の不妊治療の研究や治療が進んでおり、更に治療成績の向上を希望された先生から、従来品よりも精子の保存性、利便性に優れた医療用プラスチック容器を開発出来ないかとご相談を受けました。現行品では体積が大きく一重構造の為、空気の接触と外気温の影響により精子が劣化するという問題点がありました。この問題点を改良し開発されたのが高性能精子輸送保存容器「トランスポーターS」です。
問題解決には医療の視点からの機能と成形の視点で開発をスタートしました。打ち合わせには特級プラスチック成形技能士の経験と知識から形状設計を行い、3Dプリンターでサンプルを製作し実際の形状をお客様やお医者様(教授様)が手に取り、ご意見をいただきました。製品設計の後は金型設計、金型製作を行い、いよいよ成形品の試作です。試作量産品の成形ではお客様やお医者様(教授様)に確認して頂きながら試作を重ね、最終形状を決定しました。最後に滅菌を目的としたガンマ線照射テストをクリアし、これまでにない医療用プラスチック容器の新製品、精子の保存と輸送性に特化した高性能精子保存容器が完成しました。
このように、親和工業株式会社では医療現場や大学などで使用される医療用プラスチック製品の問題点を改善、開発することが医療の発展に貢献できると考えております。他社では出来ない事案でもどうぞお気軽にご相談ください。