Answer (回答)

 医療用チップと呼称される製品におきましては、その形状、大きさ、肉厚、材質など多岐にわたっている為、発生する可能性のある不良も様々で一概には言えません。そこで、一般的な医療用チップでの回答といたします。

 医療用チップで最も懸念される不良としては、曲がり、変形が挙げられます。医療用チップは薄肉の製品が多く、金型の精度等で肉厚が均一でない場合、収縮により曲がり、変形が発生してしまいます。その他薄肉で全長の長い医療用チップでは、ショートが発生しやすく、ショートを抑えるために、充填速度をあげるとガス焼けが、保圧圧力を上げるとバリが発生しやすくなります。また、医療用検査装置に使用される製品では、寸法精度が要求されるものが多く、成形条件等で多少はコントロールできる場合もありますが、金型の精度によっては、製品の寸法不良、嵌合不良等の不良が想定されます。