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 可能です。生産時間の効率化には成形プロセスの無駄時間を改善し、成形サイクルを短縮することが必要です。成形サイクルが短縮されれば成形品のコストダウンを図れることになりますので、製品価格を検討するうえでも成形サイクル短縮は非常に重要であります。
 成形サイクルを見直すには、射出時間や可塑化時間、冷却時間などの成形条件の変更は、成形品の品質に影響がでる場合があるため、はじめに型開閉速度、突出し速度、取り出し動作の速度、型開完了から取り出し動作までの時間、製品取り出し完了から型閉じまでの時間、型締め完了後から射出開始までの時間など各工程を調査、分析しプラスチック射出成形機や取り出し機、金型に負荷をかけない範囲で調整をおこないます。無駄時間の改善は射出速度や射出時間などの成形条件を変更している訳ではないので直接、成形品に影響は出ませんが、成形サイクルが短縮されたことにより、金型温度が高くなる場合があります。サイクル短縮後は必ず製品チェックを行い、成形品の品質に影響がないことを確認することが大切です。