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 現在、親和工業には特級プラスチック技能士が2名在籍しており、その豊富な知識と経験を活かし、コストダウンや生産性向上の為のVA・VE提案を行っております。

 医療用プラスチック成形.comにはVA・VE事例として製品設計、金型設計においてコストダウンのポイント、不良率低減のポイント、利便性向上のポイントをご紹介させていただいております。医療用プラスチック成形.comに相談された医療用プラスチック製品の開発案件でお客様に喜んでいただく内容は製造コスト削減のご提案になるかと思います。例えば、医療用プラスチック成形を行う際に、ゲート方式にサイドゲートではなく、ピンゲートやサブマリンゲートを採用することです。サイドゲートを採用すると製品を成形後に製品とランナーを切り離す仕上げ工程が必要になりコストアップになります。また仕上げ時のカットミスによるゲート残り発生や、ゲートカット時に切りカスが発生し、万一製品に付着した場合、異物混入のリスクがあります。ピンゲートやサブマリンゲートでは金型が開いた際に自動的にゲートが切断される為、ゲート部の仕上げ工程がなくなり製造コスト削減になります。またピンゲートやサブマリンゲートを採用することによりゲート残り発生を無くすことができ、切りカス付着による異物混入もなくなります。ゲート方式の他にも嵌め合い部品の調整による組み立て工数の削減があります。医療用プラスチック成形品では複数のパーツで出来ているものもあり、パーツ同士を組み合わせる場合、嵌め合い部分をテーパーにしておき、嵌め合い部分の始まりをゆるい嵌合でのぞかせやすくし、部品を深く入れるにつれてしっかりとした嵌め合い構造にすれば作業効率が上がり工数削減によるコストダウンになります。

 このように親和工業では製品設計の段階から積極的にVA・VE提案を行い、お客様のご要望以上のものつくりを実現し、高精度かつ高品質な医療用プラスチック製品を提供しております。