プラスチック射出成形において、金型には型内に冷却水などを通して一定の温度を保ちながら成形を行います。型内に冷却水が均等に流れ、一定の温度を保つことができなければ、金型の温度が高くなり、一定の条件で成形することができなくなります。また、金型にチューブを接続、配管して冷却媒体を流し込むことで温度を一定に保ちますが、成形品の材料によって保温温度がそれぞれ異なります。同じ水媒体であっても、樹脂がポリカーボネート(PC)の場合であれば110度の高温度にて温度管理を行い、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)では常温以下の温度が最適であるなど様々な温度条件で成形を行う場合があります。これらは金型の冷却構造や離形性によって条件が変わります。