プラスチック射出成形用金型に使用される金型材料は「鋼(スチール)」です。「鋼(スチール)」には炭素が含まれています。炭素が多いと材料は固くなりますが強度は落ちます。反対に炭素が少ないと粘り強くなりますが柔らかくなります。一般的に「鋼(スチール)」と呼ばれる材料は、炭素の含有量が2%以下というのが基本です。中には、非常に少ない、0.3%以下の材料もあります(これらはステンレス等になります)。この「鋼(スチール)」の特徴として、高い弾性、高い靭性、動的強度に優れている、熱伝導がいい、などがあります。これらの金属材料としての特性により、射出成形の金型材料にとても適していると言えます。