射出成形の条件設定において、射出工程と保圧工程の設定の違いは、切り替えがスクリューストロークかタイマーの違いです。どちらの工程も速度と圧力は設定しますが、射出工程は速度制御であり、保圧工程は圧力制御工程といえます。速い射出速度を出すためには、それなりに圧力が必要です。設定した射出速度でも圧力の設定値が低ければ力不足になり、設定速度を出すことが出来ません。射出工程であっても圧力設定値を低くすれば、圧力によって速度が制限される圧力制御になってしまいます。保圧工程は圧力制御ですが、保圧工程でも同じことが言えます。保圧への切り替えが製品のフル充填よりも非常に早いタイミングで、キャビティ内に溶融樹脂がまだ十分入る余裕がある場合、保圧工程の速度設定が遅く設定されると、充填速度もその設定された速度となり、設定圧力に達しません。

速い速度の場合は大きな圧力も必要ですが、遅い速度の場合、大きな圧力は必要ないため、保圧工程であっても圧力制御にならず、速度制御になってしまいます。

これらの関係を十分理解していないと機械の能力を十分発揮できないばかりか、成形が不安定になってしまうため、十分理解した上で、条件設定することが大切です。

 

 

==========================================

『医療用プラスチック成形.com 』を運用する親和工業では、医療機器に使用されるプラスチック製品を常時、安心・安全な品質でお客様にご提供するために、社内にクラス10,000以下のクリーンルームを完備しています。当社のクリーンルームは高清浄度を実現するために3重のフィルター構造をとっています。

>>クラス10,000のクリーンルーム完備

 

また当社では、クリーンルームを完備するだけでなく、平成29年に医療機器製造業登録証の取得、令和元年9月にISO13485の認証取得、そして令和2年にを第二種医療機器製造販売業許可を取得しました。

>>第二種医療機器製造販売業許可、医療機器製造業登録、およびISO13485の認証

 

このように親和工業では、これまで以上に医療業界向けのプラスチック成形品を、安心・安全にご提供する体制を整えています。近年では、DNase-free、RNase-free、エンドトキシンフリーの製品に対応し、放射線(ガンマ線、電子線)の照射による滅菌やEOG減菌にも対応しており、遺伝子治療や不妊治療向けの高精度医療機器の開発・設計・製造を行っており、各種特許も取得しております。

>>遺伝子解析・遺伝子治療用プラスチック成形品に関するよくある質問一覧

>>不妊治療向けの医療用プラスチック製品の開発ストーリーはこちら

>>特許詳細は会社サイトをご覧ください!

 

さらに当社では、全国でも極少数しか取得していない特級プラスチック成形技能士を2名輩出しております。

医療機器製造業許可・ISO13485・医療機器製造販売業許可を取得し、クラス10,000のクリーンルームを持つ、安心・安全の生産工場にて、特級プラスチック成形技能士が各種VA/VE提案を行うことで、お客様の想いを形にして、日本・世界の医療業界に貢献してまいります。医療用プラスチック成形のことでお困りの方は、まずは医療用プラスチック成形.comを運営する親和工業株式会社までお気軽にご相談ください。

>>お問い合わせはこちら