Before (改善前)

マイクロチューブや遠心チューブなどの医療用プラスチック製品を設計するにあたって、ネジ構造を使用するときに単純に通常の並目ネジにて設計することがあります。しかし、医療現場においてネジ部分に圧力がかかり、ネジ部分にロック機構が備わっていることが必要ない場合もあります。そのような場合には、手術や処置などの際に利便性良く使用されることを考慮すると、ネジを回してキャップなどの取り外しに手間がかかると、使用者の満足度低下につながってしまうことが考えられます。

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After (改善後)

マイクロチューブや遠心チューブなどのネジ部分を有する医療用プラスチック製品を設計するにあたって、どのような場面で使用されるのかを考慮して製品設計をすることが重要です。医療現場で手術や処置などで片手で使用可能なことが求められる場合、二条ネジなどのネジのリードがピッチよりも大きいものを使用することで、通常のネジと比較して半分の回転代で容易に締め付けることのできます。片手で容易にネジの締め付けができるようになることによって、使用者の満足度向上につながります。

POINT(要約)

医療用プラスチック製品を製作するにあたって、設計段階から実際の製品の用途や使用環境を考慮して製品設計を行うことが重要です。ネジの条数を決める際にも、二条なのか、三条なのか、それ以上なのか、もしくは細目のように細かいものを採用するか、実際の使用者の声を元に何が実際の現場使用者求められているかを知る必要があります。ネジがすぐに外すことができるようにするには条数を多くし、逆にネジが外れにくくするためには細目ネジを採用することが重要です。