ルアーテーパーによる嵌め合い部の密閉性向上
Before (改善前)

医療用プラスチック射出成形品は他の医療機器と接続して使用される場合が多くあります。その嵌め合い部分について、一般的にルアーテーパーを使用することが多いですが、テーパーが不適切である場合には、適切に密閉することができず、不衛生な上、嵌合部の密閉性を確保することができずに液漏れの発生が懸念されます。
After (改善後)

医療機器や理化学機器を扱うにあたって、嵌め合い部分には6/100のルアーテーパーを使用することがISO594にて規定されています。そのため、医療用樹脂成形品の設計を行う際には、嵌め合い部に6/100のルアーテーパーを使用することによって嵌め合い部の密閉性を担保することができ、容器内に雑菌が入ることを防ぐことができます。衛生性の求められる医療機器においてルアーテーパーの使用は品質向上のためには非常に重要です。
>>製品事例はこちら
>>よくある質問はこちら
>>お問合せ・技術相談の流れはこちら
この記事を書いた人

-
親和工業の医療用プラスチック成形を支える、社歴20年の現場技術担当です。
私の強みは、流動解析を用いた3D金型設計から、現場での成形オペレーション、高精度な検査、そして梱包出荷に至るまで、射出成形のすべての工程を自ら泥臭く経験してきたことです。
各工程のメリット・デメリットを骨の髄まで理解しているからこそ、開発・設計段階での確実なVA/VE提案や、手戻りのないスムーズな試作・量産化が可能です。
特級技能士の技術力と、クラス10,000のクリーンルーム、最新のPCR品質保証体制を掛け合わせ、世界の医療を支える高品質なプラスチック製品をお届けします。
最新の記事一覧
コストダウン2025年11月20日複数用途に使用可能となる部品製造の設計
コストダウン2025年11月20日嵌め合い部品の調整による組み立て工数の削減
コストダウン2025年11月20日四角型容器のコーナー部の薄肉化によるソリ防止
コストダウン2025年11月20日適切箇所のみへの公差設定によるコストダウン
POINT
医療機器や理化学機器を取り扱うにあたって、業界内では当たり前のように使用される暗黙知の独自の規格はいくつか存在します。当時例で紹介した嵌合部には6/100のルアーテーパーを用いるのも、その業界独自の規格です。ISO594で規定しているルーアテーパーを採用していないと、適切な嵌め合いを行うことができず、不要な設計変更が必要となってしまう恐れがあります。




