技術提案事例

VA/VE Techniques

丸型容器のウェルド防止設計

Before (改善前)

丸型容器のウェルド防止設計

丸型のプラスチック射出成形の容器で、側面と底面の肉厚が異なる場合があります。通常、丸型の容器をプラスチック射出成形で製作するときは底面の外側からピンゲートを使用して製作を行います。しかし、丸型容器の側面と底面の肉厚が異なると、肉厚が変化する箇所で充填するプラスチック樹脂の流れが変化し、ウェルドラインが出来易くなってしまい、見た目が悪くなったり、製品の品質低下につながってしまいます。

After (改善後)

丸型容器のウェルド防止設計

丸型のプラスチック射出成形容器を製作する場合、できるだけ側面と底面の肉厚差がないように設計する(できれば側面と底面の肉厚を同一にする)ことで、ウェルドラインの発生をなくし、きれいな丸型のプラスチック射出成形容器を製作することが可能となります。側面と底面の肉厚差を最小にすることで、充填するプラスチック樹脂の流れが急激に変わることを防ぎ、きれいなRのコーナーを作ることができます。

この記事を書いた人

親和工業株式会社 技術スタッフ
親和工業株式会社 技術スタッフ
親和工業の医療用プラスチック成形を支える、社歴20年の現場技術担当です。

私の強みは、流動解析を用いた3D金型設計から、現場での成形オペレーション、高精度な検査、そして梱包出荷に至るまで、射出成形のすべての工程を自ら泥臭く経験してきたことです。

各工程のメリット・デメリットを骨の髄まで理解しているからこそ、開発・設計段階での確実なVA/VE提案や、手戻りのないスムーズな試作・量産化が可能です。

特級技能士の技術力と、クラス10,000のクリーンルーム、最新のPCR品質保証体制を掛け合わせ、世界の医療を支える高品質なプラスチック製品をお届けします。

POINT

プラスチック射出成形の場合、充填する樹脂が合流する箇所にてウェルドラインが発生しやすくなります。また、均一な肉厚、均一な流動距離であればプラスチック樹脂の温度も同じとなるので、ウェルドが発生しにくくなるのですが、丸型容器のように、肉厚や距離が変わってしまう場合には注意が必要です。機能上、問題がないのであれば、製品設計、金型設計段階から設計変更を行い、上記の様に肉厚差をなくすような変更を行うことでウェルドの発生を防ぐことが可能となります。