熱可塑性エラストマー(TPE)について
エラストマーとは「弾性のある(erastic)」+「重合体(polymer)」を合わせた造語です。
一般的に「ゴム」と呼ばれているもの全てをエラストマーと言いますが、架橋(硫黄や熱を加えることで高分子間を結合させること)させずに常温で弾性を示すエラストマーを「熱可塑性エラストマー(TPE)」と呼びます。熱可塑性エラストマー(TPE)はゴムに比べ、優れた性質を数多く持ちます。架橋の工程がないため、ゴムに比べて成形サイクルが短く済み、射出成形により成形を行うことができます。
熱可塑性エラストマー(TPE)が使用される製品としては、歯科用の溶剤を入れる容器の中栓や、食品関係の容器の中栓など、シール性が求められる用途に多く使用適用されています。熱可塑性エラストマー(TPE)は医療機器をはじめ食品向け製品、自動車部品、電機製品、家具、文房具など身の回りのさまざまな製品にも使用されています。
>>医療用プラスチック射出成形に使用される材料について
関連記事

プラスチック成形とは
プラスチック成形とは、プラスチックを原材料として製品・部品にするために必要となる様々な形を作ることを指します。ひとことで”プラスチック”と呼ばれますが、一般的には可塑性物質に分類されます。可塑性物質と ...

アクリロニトリル・スチレン(AS)について
アクリロニトリル・スチレン共重合体が正式な日本名であるアクリロニトリル・スチレン(AS)は、ポリスチレン(PS)と同様の透明性があり、ポリスチレン(PS)よりも硬度、耐衝撃性、耐薬品性、耐熱性が優れた ...

べジテーションについて
プラスチック樹脂の金型内部における樹脂の流れ方の原則として、「溶融した樹脂は流れやすいところに向かって流れ込む」という性質があります。例えば、太いランナーから制限ゲートでキャビティに樹脂が流れ込む時、 ...

プラスチック製品のリサイクル対策
現代社会では、環境に配慮し、発生するゴミを減らし、リサイクルに対して取り組むことが、あらゆる業界において必須となってきています。プラスチック製品の主なリサイクル方法としては大きく3つに分かれます。 1 ...

抗菌プラスチックについて
現在では、プラスチック製品に抗菌性を持たせた抗菌プラスチックが、医療現場だけではなく、一般家庭においても使用されるようになりました。抗菌プラスチック用の抗菌剤としては大きく分けて有機系、無機系、天然系 ...

プラスチックの薬品耐性について
医療用プラスチックでは、様々な薬品が使用されます。ここでは、薬品と、一般的に利用されているプラスチックを説明します。 アルコール類に耐性のある樹脂 ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカ ...