充填途中の薄いバリ対策として、成形条件での対策はありますか?
充填完了後のバリではなく充填途中で発生しているのであれば流動途中の圧力によってバリが発生していると考えられます。
プラスチック射出途中の圧力が高い原因として以下の2種類があります。
- 溶融樹脂の粘度が高いことが原因
- 充填速度(射出速度)が速い為に圧力が高くなることが原因
①の場合、樹脂の温度を上げることで溶融樹脂の粘度を下げることができますが、樹脂温を上げただけで成形条件が同じ状態のままではバリが直らないことがあります。樹脂温を上げることで圧力が伝わりやすくなるため、樹脂温が低い時と同じ成形条件だと末端まで圧力が高く伝わり保圧工程での平均圧力を高くしてしまうことがあるからです。
②の場合、射出速度を遅くすると流動も遅くなるため、流動抵抗が小さくなり圧力自体も下がります。流動抵抗が下がったことでバリの発生抑制の効果もありますが、溶融樹脂の流れが遅くなった事でスキン層が固くなる時間も長くなりバリ抑制の効果も発生します。
樹脂の射出速度を遅くする位置や距離、遅さの程度などは、条件を変更しながらバリの発生状況を確認し調整することが良いでしょう。
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