• 医療機器製造業とISO9001の認証
  • クラス10,000のクリーンルーム完備
  • 金型設計・製作と流動解析による提案
  • 製品の設計階からのVA/VE提案
  • 特級プラスチック成形技能士の確かな技術

医療用プラスチックのVA/VEのポイント

製品設計におけるコストダウンのポイント

肉厚部分のヒケ発生の抑制

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肉厚の薄い部分はすぐに冷却される(収縮が小さい)が、肉厚の厚い部分はゆっくり冷却される(収縮が大きい)。伸縮量の差によって、赤い箇所にヒケが発生します。

プラスチック射出成形品で、肉厚差が大きい場合、肉厚の厚い部分が肉厚の薄い部分に比べて冷却スピードがゆっくりとなるため、プラスチック樹脂の収縮が大きくなりヒケが発生しやすくなります。例えば、上記のようにプラスチック射出成形の肉厚差が大きい部分では、肉厚が厚い方が薄い部分に比べてゆっくりと冷却されるので、赤色の箇所にヒケが発生しやすくなります。これにより、不良品の発生比率が高くなるので、歩留りが悪くなる傾向があります。

 

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Aに対してBの箇所を70%以下の肉厚にすることでヒケの発生を回避することができます。

プラスチック射出成形品の肉厚を変更することで、ヒケの発生を抑制することができます。上記Bの肉厚をAの肉厚の70%以下に変更することで、ヒケの発生を回避することが可能となります。しかし、薄くしすぎると強度に問題が出るので注意が必要です。もし、肉厚を使用用途上、変更することが難しい場合には、ゲートの位置を変更して部位ごとの充填スピード、冷却スピードを調整したり、材料の収縮率を考慮したプラスチック樹脂の選定を行うとヒケの発生を最低限に抑えることが可能となります。

 

プラスチック射出成形品のヒケを目立たなくする方法としては、材料に白の着色をすることや、金型にシボを設けることがあります。白は光を反射し、シボも光を乱反射するので、ヒケが目立たなくなります。これらはあくまでも見た目に対する対策で、製品設計変更、金型設計変更ではありませんが、応急処置としては有効な場合がある方法です。しかし、根本的にヒケの発生を抑えて、高品質なプラスチック射出成形品を製作する際には、本事例のような設計変更の検討が必要となります。

製品設計におけるコストダウンのポイント 一覧

  1. 肉厚部分のヒケ発生の抑制
  2. 適切箇所のみへの公差設定によるコストダウン
  3. 四角型容器のコーナー部の薄肉化によるソリ防止
  4. 嵌め合い部品の調整による組み立て工数の削減
  5. 複数用途に使用可能となる部品製造の設計
  6. 同等品の材料使用によるコストアップの回避